旭川医科大学 外科 旧第一外科・第二外科

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1ヶ月間の研修を終えて

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氏平 功祐

市立函館病院 心臓血管外科
研修先:血管外科

p_exp02-e1404370416992末梢血管の手術は年々数が増えることが予想されているものの、専門的に学ぶ機会を得ることは難しいのではないでしょうか。私は初期研修終了後から医局には属さず市中病院で後期研修に参加していますが、日常診療の中で末梢血管外科につき学ぶことの重要性と難しさを痛切に感じていました。
私は今回、末梢血管外科領域で世界をリードする旭川医科大学で、血管外科の先生方と上司の力添えをいただき1ヶ月間の研修を受ける機会に恵まれたため、経験したことをまとめようと思います。

2012年10月1日から大学病院前のウィークリーマンションを寝床とし研修を始めました。研修を始めるに当たりいくつか書類を用意する必要がありましたが、大学医局秘書の方が懇切丁寧に対応してくださったお陰で不安はなく大きな期待を胸に初日を迎えることができました。そしてその期待が裏切られることは初日から最終日までありませんでした。
初日から緊急手術のラッシュが始まり、血栓塞栓症や大動脈瘤破裂、重症虚血肢に対するバイパス術もありました。医局の先生方は患者を救おうと熱意に溢れており、忙しい中でも手術室はいつも楽しく熱気がありました。
病棟には日本全国からの重症虚血肢患者が集まっていました。全身状態も不良の方が多く、入院患者のほぼ全例が血液透析を受け、糖尿病を罹患していた。関東関西の大学病院からの紹介患者もおり、他では治療できない、そう判断された患者ばかりでした。その中で何とか下肢血流を改善するために、1例1例、治療方針に議論が重ねられました。 特に重症虚血肢を救うためには戦略が非常に重要です。バイパスのみで治療するのか血管内治療と併用するのか。グラフトをどこから採取するのか、下肢がだめなら上肢はどうか。エコーや最新式の血管撮影装置を用いたバイパス部位の決定法。血管吻合の縫合法の選択。持続動注の必要性。どれも教科書には記載されていないような、口伝としてのみ上から下に伝えられるような内容を、私は1ヶ月間実際に目で見て指導を仰ぎ、集中して学ぶことができました。
勿論学んだことは手術に関することだけではありません。術前の診断方法や、退院後のフォローに関しても私には目新しいものばかりで、大いに勉強になりました。

前述の通り日本全国から患者が集まるため、緊急手術も多く、連日ウィークリーマンションに戻る頃には日が変わっていました。そんな中、教授を始め医局の先生方は本当にフレンドリーに部外者である私に接してくださいました。
私は旭川を訪れたのは今回が初めてであり、まさに右も左もわからない状況でした。しかし連日真夜中に手術が終わったあと、旭川ラーメンを食べながら先生方ととり止めのない話をしていると、いつの間にか旭川という土地に、そして医局の先生方の中に馴染むことができていたように思います。
知識や技術だけではなく、旭川医科大学の先生方と懇意になることができたということが、今後の外科医としての私にとって大いなる財産となりました。

私は1ヶ月の研修を経て、改めて旭川医科大学は末梢血管外科のメッカであると認識しました。そこには来る者拒まずの精神が在り、訪れた私に多くのことを教えてくださいました。その世界は狭いようで広く深く、学ぶことは無限にありました。1度しかも1ヶ月間では到底足りない、非常に魅力的な世界であることを教えていただきました。
医局として今以上に研修生を受け入れる体制を整えてくださると聞きました。私は今後も必ず、機会を見つけては研修を受けに行きたいと考えています。
最後にこの場をお借りし研修を受け入れてくださった先生方に篤く御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い致します。