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癌特異抗原を標的とした癌免疫療法の研究

悪性腫瘍治療は現在手術・化学療法・放射線治療の3大治療がメインとなっているが,近年の免疫チェックポイント阻害薬の開発によって免疫療法に注目が集まっている.現在,悪性腫瘍に特異性の高い抗原から免疫誘導しうるペプチドエピトープを同定し,効果の高い癌ペプチド療法への応用を目指している.

1.免疫逃避タンパクHLA-Gを標的とした免疫療法の開発
癌細胞は宿主の免疫から逃避することにより宿主内で生存・増殖している.その免疫逃避機構に関連する分子の一つであるHLA-Gは悪性腫瘍に特異性の高い抗原である.このHLA-Gを標的とすることで,免疫逃避機構の破綻と抗悪性腫瘍免疫の賦活化が期待できる.

2.twistを標的とした癌免疫療法の開発
twistは上皮間葉転換に関連するタンパク質で,悪性腫瘍の転移や抗悪性腫瘍薬に対する耐性にも関与していると考えられており実際に転移を有する悪性腫瘍に高頻度で発現している.twistを標的とした免疫療法の確立は転移・再発悪性腫瘍に対して効果を得ることが期待される.また,治療選択肢の限られる転移・再発の悪性腫瘍に対する副作用の少ない新たな選択肢として今後期待できる.

5ALAを用いた自家蛍光観察システムの乳腺外科への応用

我々は、呼吸器外科領域において、光感受性物質である5ALA(5-aminolevulinic acid)と自家蛍光観察システムを併用した胸腔内悪性病変に対する診断法の開発を行っております。体外より摂取した5ALAは、ヘムの前駆体であるProtoporphyrin IXに代謝され悪性細胞内に留まり、630nm程度の赤色~ピンク色の発光作用を呈すことを利用しております。局在診断の結果、光線力学的治療への応用も念頭においております。

1 乳房温存手術時の乳頭側断端の光学的診断
乳がんは乳管内進展していく特性があり、乳房温存手術を施行する際に、断端の癌遺残の有無を注視しなければなりません。本システムを応用した、簡易的な診断の研究を行っております。

2.局所進行乳がんに対する光線力学的治療(PDT)
多発転移などで手術適応がないが、皮膚潰瘍形成などの進行乳がん症例に対し、光線力学的治療を行うことでQOL向上を目的とします。

乳腺

詳しくは 乳腺疾患センターのホームページ をご覧ください。