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外科では診療体制を専門化し、現在は、血管外科、心臓外科、呼吸器・乳腺外科、小児外科、消化器外科および移植外科(3グループ)に、別れてそれぞれ高度な専門診療を行っております。

スタッフ集合写真(血管外科、心臓外科、血管外科、呼吸器外科、乳腺外科、小児外科)スタッフ集合写真(消化器外科、移植外科)

 

血管外科

血管外科では、動脈閉塞や動脈瘤に対して、従来の外科手術に加えて、カテーテルを用いた血管内治療にも注力しております。血管病を有する患者さんは、高血圧や高脂血症、糖尿病、腎機能障害、呼吸器疾患など生活習慣病を含む様々な病気を合併されていることが多く、そうした多様な病状を的確に診断し、患者さんの全身状態や血管の状態に最も適した治療を提供できるよう体制を整え、外科手術や血管内治療の成績向上に努めてまいりました。また、専門看護師やリハビリテーション科、栄養士、緩和ケアチーム等と連携して、入院中の栄養や疼痛の管理、創の管理、リハビリを円滑に行って患者さんの早期回復と退院後の生活の質の改善に努めております。  また、心臓の病気を合併することも多いことから、心臓大血管外科と密に連携して治療にあたることで、タイミングよく治療を行うことができる体制を整えております。加えて、循環器内科や検査部と連携して、手術後も血管病が再燃しないような二次予防策や血管病が再燃した場合も早期発見できるような外来体制を組んでおります。

心臓外科

心臓外科は、弁膜症や冠動脈バイパス術、胸部大動脈瘤、大動脈解離などの幅広い疾患に対して、24時間体制で手術治療を行っております。特に、弁膜症に対する鏡視下手術や小切開下バイパス手術といった低侵襲心臓手術が実施可能な数少ない施設であり、これまで手術が難しいとされた高齢者やハイリスクの患者様にも適応が広がりつつあります。

呼吸器外科

呼吸器センターの外科部門として呼吸器内科と密に連携し、肺腫瘍や胸膜中皮腫治療に実績を上げており、年間85例の肺がん手術、その他も合わせ年間130例程度の呼吸器外科手術を行っております。鏡視下手術を駆使した低侵襲手術にも注力しておりますが、気管支形成術、胸膜肺全摘術、肺剥皮術、膿胸の手術など、大学ならではの難度の高い手術、高リスク症例の手術依頼が増えております。

乳腺外科

乳腺疾患センターとして、特に乳がん診療に従事しております。年間約200例の手術を行っており、乳房温存手術は約75%の症例に施行しております。形成外科医を招聘し(非常勤)、再建手術が可能になりました。術後薬物療法は、標準治療の他、全国的な臨床試験にも多数参加しております。また、遺伝性乳がんに対する、BRCA1/2検査と変異陽性例に対する治療も開始し、当該症例に対する遺伝カウンセリングも積極的に行っております。

小児外科

小児センターの外科として診療にあたっており、全国でも数の限られている小児外科専門医を擁する道北道東唯一の小児外科として、道内各地から患者さんが集まっております。 小児外科一般/新生児外科 心身障害児(者)に対する手術 小児鼠径ヘルニア 新生児からの腹腔鏡・胸腔鏡手術、美容的配慮

 

消化器外科・移植外科

消化器外科および移植外科に関する疾患に対し、手術のみならず、術前・術後の化学療法を含む集学的治療、炎症性腸疾患の外科治療、薬物治療など、幅広く診療を行っています。現在、上部消化管、下部消化管、肝胆膵・移植の3チーム編成で診療を行っています。

上部消化管グループ下部消化管グループ肝胆膵・移植グループ

内視鏡外科

当科では現在胆嚢摘出術はもとより、胃癌・食道癌・大腸疾患・肝癌などに対する内視鏡外科手術を積極的に行い、良好な成績が得られております。内視鏡手術では、5~12mm大の穴から内視鏡(カメラ)を腹腔内に挿入して観察し、鉗子などの道具を用いて組織を剥離や切離を行います。 この方法により、「従来よりも創が小さくきれい」、「術後の痛みが少ない」、「術後の回復が早い」、「入院期間が短く、社会復帰が早い」などのメリットがあり、患者さんの負担がより少なくなるものと考えられます。また当院では統合型内視鏡手術システムと専用手術室を最新導入し、より安全に手術をすすめる整備をしています。

炎症性腸疾患

炎症性腸疾患は、原因が特定されていない慢性非特異性腸炎をさし、その代表的疾患は潰瘍性大腸炎とクローン病です。本邦でも患者数は増加の一途をたどり、その数は潰瘍性 大腸炎:約13万人、クローン病:約3万人と推定されます。発症年齢は20歳前後と若く、社会生活において制限を受けることが多いため有効な治療法が切望されていますが、十分に満足の得られる治療法は確立されていないのが現状です。 当科では、内科的治療に抵抗する場合や、手術絶対適応例に対し、手術を施行し良好な結果を得ています。潰瘍性大腸炎に対しては病変部の全切除を目的に、初回は(腹腔鏡補助下)大腸全摘術、回腸嚢肛門吻合、一時的人工肛門造設術を行い、3ヶ月目以降に人工肛門閉鎖術を行っております。また、クローン病に対しては、再発、再手術が多いため切除腸管を必要最小限に留め、狭窄形成術や独自の吻合法など個々の症例に応じた術式を選択しています。

移植医療と肝胆膵外科

北海道では、1997年より北海道大学に肝移植プログラムを立ち上げ、これまで200例以上の症例を行って来ました。その中にあって、旭川そして道北・道東地域から移植を受けに来られた患者さんは決して少なくなく、現在、当科でも移植外来を開設して、肝移植後の患者さんの診療にあたっています。今後は、旭川においても肝移植を立ち上げるべくチーム作りを進めているところです。 移植に用いる高度な技術は、移植だけではなく肝胆膵外科やその他の分野にも応用可能です。この技術を肝胆膵外科に応用することで、

1.的確な画像診断ができ、必要かつ十分な切除範囲を決定できる。(3Dソフトウエア Vincent®)
2.これまで心臓の中や周囲の血管の中にガンが浸潤しているために諦めていた症例の切除を可能にすることができる。

などの利点が生じます。このように、移植外科と肝胆膵外科との融合により、旭川そして道北・道東地域における肝胆膵疾患の外科治療の要となるよう努力して参りたいと思います。