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肝胆膵・移植グループ
チーフ 川原 敏靖

対象の病名

・肝癌(肝細胞癌、転移性肝癌、胆管細胞癌)
・胆道癌(胆嚢癌、胆管癌、乳頭部癌)
・膵癌
・膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)

スタッフの紹介

  • 消化器・移植外科科長 古川 博之

  • 松野 直徒

  • 今井 浩二

  • 萩原 正弘

  • 髙橋 浩之

診療内容

肝胆膵疾患に対する手術は腹部手術の中でも高度技能手術と言われますが、過去の科学的根拠に基づいた医療・いわゆるEBM (evidence based medicine)、ならびに我々のこれまでの肝胆膵手術や肝移植手術で積み重ねてきた経験に基づき、それぞれの患者さんにとって最良と思われる手術を十分な説明・同意のもと、実践していきます。

肝胆膵疾患の外科的治療は消化管疾患に比べると患者数が少ないため、近年症例が特定の施設に集中する傾向が顕著に見られます。肝胆膵外科学会では高難度の手術をより安全かつ確実に行うことができる外科医師を育てるために肝胆膵外科学会高度技能医制度が発足しましたが、当科は道内では札幌以外で唯一の高度技能医修練(A認定)施設(高度技能医または指導医がいて、かつ高度技能手術が年間50例以上ある)です。また、近年では患者の高齢化が進んでいますが、当科では80歳以上の高齢者であっても積極的な外科治療を行い、良好な成績を残しています。

この領域の手術は肝門部の複雑な血管構造、さらには腫瘍の局在・血管との位置関係を術前に十分に把握して行うことが必要になります。また肝切除術は切除される予定の肝容積、残る部分の肝容積を正確に把握し過不足なく手術を行うことが必須とされています。現在我々が使用している三次元立体画像システム(下図)は上記の術前シュミレーションを可能にするものであり、手術の安全性を高めています。

  • ubp01
    旭川医科大学に導入された
    三次元立体画像システムによる
    術前シュミレーション
  • ubp02
    実際の操作
  • ubp03
    シュミレーション画面

肝切除

<対象疾患:肝細胞癌、肝内胆管癌、転移性肝癌、肝エキノコックス症、巨大肝血管腫>

肝臓疾患においては肝切除術を必要とする肝細胞癌(2cm以上の単発、あるいは複数個の癌、巨大肝癌等)のほか、上記疾患が肝切除術の適応となります。

肝切除は癌の大きさ、個数、場所、さらに患者さん自身の肝臓の働き(肝予備能)を加味して術式が決定されます。癌の再発予防のためには肝臓を大きく切除する方が有利ですが、肝予備能が悪い場合(肝硬変)には切除できる容積は限定されてしまいます。従ってその両者の兼ね合いで個々の患者さんにあった切除が選択されます。

通常の肝切除術の場合、術後合併症がない場合には術後2週間以内の退院を目指しています。

教室では2011年以降、体に負担の少ない腹腔鏡下肝切除を導入しました。今後随時適応となる症例に対してはこの手術を行っていく予定です。

また、生体肝移植プログラムもスタートしました。今後は肝機能低下により切除困難な肝癌症例、あるいは末期肝不全症例を対象に積極的に生体肝移植を行っていく予定です。

肝胆膵領域の悪性腫瘍は難治性であり、外科治療のみでは満足のいく結果が得られません。当科では当院・内科、放射線科、さらには地域医療機関と連携し、疾患単位ではなく患者さん単位として集学的な治療を行い治療成績が向上しています。

2015年の手術名とその件数

過去3年の手術件数 肝胆膵・移植グループ グラフ

2015年肝胆膵・移植グループ 91件
肝切除 57
膵頭十二指腸切除 24
膵体尾部切除 8
膵全摘 2